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分析
2016/01/26

今年の倒産を予測する - 2016年 - ①

ブログ

2015年の倒産動向を振り返り、2016年の倒産について予測する。

 

【Alox】 『第三の眼 ~看破する力~』 http://alox.jp/  vol.18

◆ 目 次 ◆

【1】  今号の一言   『“逆”ロケットスタート

【2】  本文       『今年の倒産を予測する - 2016年 -

【3】  検証       『今年の倒産を予測する - 2015年 - 予測精度検証

【4】  編集後記     『“鉄心”の年

 

【1】“逆”ロケットスタート

年明けから、極めて異常な事象が多発した。


・中国の人民元安と株価大暴落
(サーキットブレーカー制度は導入から4日で終了。)

・北朝鮮の水爆?実験

・サウジアラビアとイランの国交断絶

・急激な原油安
 2014年01月    1バレル 95ドル
 2015年01月    1バレル 47ドル
 2016年01月19日    1バレル 28ドル
  ※ WTIにおける1バレル価格

・急激な円高
 2015年12月31日 1ドル 120.30円
 2016年01月18日 1ドル 117.31円

・日経平均株価の暴落
(年明けから6日連続下落は戦後初。)



年が明けて、たったの20日程度で、年に1回発生するかどうかといった事象が集中して発生した。
経済の動揺、政治の不安定さ、頻発するテロ、排他主義の台頭など、世界はここ数年で最も混乱している。
日本に限っていえば、日経平均株価が、19,033円(2015年12月30日)から17,048円(2016年1月19日)と、たったの10営業日で2,000円も暴落した。
東証1部全体の時価総額は、571兆円(2015年12月30日)から514兆円(2016年1月19日)となり、57兆円が消し飛んだ

2016年3月末日までに、株価が回復しなければ、「有価証券評価損」を計上する企業が多発するの確実な情勢だ。


誰も予想していなかった“逆”ロケットスタートを決めた2016年。
今年の日本は、どのような推移を辿るのだろうか。

それでは、年初恒例の「今年の倒産を予測する」をお楽しみください。



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【2】今年の倒産を予測する - 2016年 -

2015年の倒産動向を振り返り、2016年の倒産について予測する。


【2015年の倒産件数(上場企業)】
倒産件数:3社〔2014年:0社〕 <前年比*倍(計算不可)>


昨年倒産した上場企業は下記の通りである。

01月28日 スカイマーク(9204) 空運業
04月30日 江守グループホールディングス(9963) 卸売業
09月29日 第一中央汽船(9132) 海運業


倒産件数は、2014年の0件から3件と増加したが、依然として低水準であることには変わりがない。

ちなみに、スカイマークは全日本空輸、江守グループホールディングスは興和グループがスポンサーとなった。第一中央汽船については、「スポンサーが決まった」というリリースはない。



【2015年の倒産件数(全企業)】
倒産件数:8,812社          〔2014年:9,731社〕       <前年比0.90倍>
負債総額:2兆1,123億円    〔2014年:1兆8,740億円〕   <前年比1.12倍>


昨年と同様に10,000件以下の低水準である。
東京商工リサーチによると、25年ぶりに9,000件を割り込んだという話だ。

“異例”の事態であることは間違いない。


金融機関は、金融庁の指導のもと、中小企業金融円滑化法を実質的に延長しており、中小企業の資金繰り援助に前向きな対応をした。
昨年も指摘したが、現在の倒産件数は、バブル景気と同等、いやそれ以上に少ない。

政府(金融庁)、日本銀行の政策によって、倒産件数が抑制されているのは間違いなく、その反動を考えると恐ろしい。(倒産ではなく、休廃業・解散した企業の数は2万6,699件も存在することを付け加えておく。)

≪2006年~2015年倒産件数(全企業と上場企業)の棒グラフ≫

160114_kensuu.jpg
http://alox.jp/dcms_media/other/160114_kensuu.pdf

次号(今年の倒産を予測する - 2016年 -  ②)に続く。 (2016年1月27日0時に公開します)

 


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