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倒産
2018/01/30

今年の倒産を予測する - 2018年 - ③

ブログ

前号からの続きです。

 

【Alox】 『第三の眼 ~看破する力~』 http://alox.jp/  vol.32

◆ 目 次 ◆

【1】  今号の一言   『戦うか、逃げるか、日米文化論』

【2】  本文      『今年の倒産を予測する - 2018年 -』

【3】  検証      『今年の倒産を予測する - 2017年 - 予測精度検証』

【4】  編集後記    『“自厳×2”の年』

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〔ポジティブ!?要因〕
(1)3%の賃上げ
安倍首相は、年初の経済3団体の賀詞交換会で、
「経済の好循環を回すため、3%の賃上げをお願いしたい」と訴えた。

 


3%賃上げを実施した企業には、法人税の優遇措置が図られる予定であり、
多くの大企業は賃上げを実施する可能性は極めて高い。

 


それゆえ、一定の効果(プレミアムフライデーぐらいの効果)は
あるかもしれない。

 


しかし、それが経済を刺激するような消費につながるかは甚だ疑問で、
将来に対する不安の払拭がなされない限り、大半は預金となるのが落ちだ。

 


日本企業は、将来への不安(日本の人口減少、円安や原油安の揺り戻し、
トランプ大統領の不確実性)から、貯蓄ならぬ内部留保は過去最高を記録しており、
個人も、それは同じである。

 

 

(2)憲法改正と北朝鮮
安倍首相の憲法改正は信念である。
言うなれば、小泉純一郎元首相の郵政民営化と同じである。

 


今年中に、憲法改正の発議がなされる公算は高い。

 


超盤石の安倍政権でも、これは一筋縄では進まない。

 


一気に政情が不安定になる可能性もありえる。

 


昨年は、北朝鮮のミサイルが日本を超える事態が複数回発生し、
Jアラートが鳴り響き、シェルターが売れた。

 


今年もJアラートが鳴ると思われるが、憲法改正の発議と共に、
政治経済の安定が揺らぐ事態となるかもしれない。

 

 

(3)働き方改革
働き方改革として、業務の効率化や残業時間の削減を行い、
労働生産性を高める試みが各企業でなされている。

 


この考え自体は否定しないが、ある意味では当たり前のことであり、
トヨタ自動車の「カイゼン」を工場だけではなく、全ての業務に
当てはめているだけだ。

 


この結果として作られた時間を余暇の充実や副業によって、
さらに経済を活性化させるのが一つの狙いである。

 


話は逸れるかもしれないが、日本経済の国際競争力が
落ちる要因の1つとして、平成建設 社長 秋元久雄氏は
「働き方改革」を上げている。

 


『1つ目の元凶は、例の「働き方改革」だよ。
ほとんどの企業は、今までと同じような仕事をしていて、
労働時間だけ減らしていくわけだろ。
途上国が追い上げてきて、これから日本は世界と
バンバン張り合っていかなきゃらないのに、
そんなんで勝てるわけないよな。』
(参照元:日経ビジネス『徹底予測2018』 P108 )

 


コンビニで働くさまざまな国の外国人店員を目にすると、
「労働時間のみ減らす働き方改革」からは、
ポジティブな影響は期待できない。

 

 

(4)仮想通貨
さまざまな横文字の新技術や新製品が溢れている。

 


VR(バーチャルリアリティ)、AR(拡張現実)、
AI(人工知能)、ブロックチェーン、スマートスピーカーなど。

 


この中で、ブロックチェーンの技術を使った仮想通貨が
一歩も二歩も先行しているようだ。

 


サイバーエージェントをはじめとしたITに強い企業が
仮想通貨取引事業に押し寄せており、仮想通貨は
戦国時代へ突入した。

 


仮想通貨の信用という問題はあるが、ビットコインを
買いまくる中国人とともに、日本でも芸能人がビットコインを
ネタにする時代である。

 

 

今後も、コインチェックのような資金流出事件はあると思われるが、
大手企業が参入していることを踏まえると、このバブルが弾けるのは、まだ先のようだ。

 

 

【総括】
アナリストや経営者は、総じて今年をポジティブな年と捉えている。
おそらく、それは磐石な安部政権に多くを依存している。

 


しかし、トランプ大統領、北朝鮮問題、黒田総裁後の日銀、
銀行の苦境などネガティブな要因は、枚挙にいとががない。

 


上記の要因や過去からの推移、今年は下記の倒産件数を予想する。

 

 

<倒産件数>
〔上 場〕   →  3(±1)
〔全企業〕   →  9,100(±500)

 

 


※ 参照資料
・東京商工リサーチ  『2017年(平成29年)の全国企業倒産8,405件』
http://www.tsr-net.co.jp/news/status/yearly/2017_2nd.html
・帝国データバンク  『全国企業倒産集計2017年報』
https://www.tdb.co.jp/tosan/syukei/17nen.html
・週刊東洋経済    『2018年大予測』
・日経ビジネス      『徹底予測2018』
・週刊ダイヤモンド    『2018総予測』
・週刊エコノミスト    『世界経済総予測2018』
・プレジデント      『2018年お金のいい話』

 


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【3】 今年の倒産を予測する - 2017年 -予測精度検証
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昨年の『今年の倒産を予測する - 2017年 -』では、下記の予測を行った。

 


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<2017年予測:倒産件数>
〔上 場〕   →  4(±3)
〔全企業〕   →  8,500(±1500)

 

(参照元:「今年の倒産を予測する - 2017年」
http://alox.jp/blog/2017/01/31/101 )

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 


2017年の倒産件数は下記の結果となった。

<2017年結果:倒産件数>
〔上 場〕   →  2
〔全企業〕   →  8,405

 


2017年の倒産件数予想は、上場・全企業ともに、予想の近似値に
収まったと言えそうだ。

今年の予想は、この精度に収まるか分からないが、
「無難な予想」ではなく、「攻めの予想」をしたつもりです。
内容については、本文をご参照ください。

 

 


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【4】 “自厳×2”の年
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今年は、“自厳×2”の年としたい。

 


四字熟語として、【 自厳他寛 】という言葉がある。

 


意味は、そのままで「自分に厳しく、他人に優しく」である。

 


私は、自厳ができて、他寛ができると考えている。

 


それゆえ、今年は“自厳”“自厳”と唱える年にしたい。
(心身に支障がない程度に。)


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大変遅くなりましたが、本年も宜しくお願い致します。
倒産・粉飾ウォッチャー 塙 大輔

 

 

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