TOP > ブログ > 今年の粉飾を把握する〔2019年〕- 罪悪感の低い粉飾 -(2)
粉飾
2019/12/24

今年の粉飾を把握する〔2019年〕- 罪悪感の低い粉飾 -(2)

ブログ

前号からの続きです。

 

【Alox】 『第三の眼 ~看破する力~』 http://alox.jp/  vol.38

◆ 目 次 ◆

【1】  今号の一言   『借入を売上にする粉飾』

【2】  本文      『今年の粉飾を把握する〔2019年〕- 罪悪感の低い粉飾 -』

【3】  編集後記    『眠れないほどの痛み』

 

★PR★*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*….*…..*……*…..*…


決算書分析は、長年の実績に裏打ちされた
『アラーム管理システムで』と『格付情報』をご利用ください。
サンプル分析やトライアル受付中!


▽詳細はこちら▽
アラーム管理システム
http://alox.jp/product/alarm.html
格付情報
http://alox.jp/product/rating.html

※ご要望に応じたご提案をさせて頂きます。
まずはお話をお聞かせください。


*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*….*…..*……*…..★PR★

 

前号からの続きです。

 

 

【「粉飾のテクニック」及び「粉飾の動機」実例集】
今年は、下記のようなテクニックを用いて、不正会計が実行された。

 

〔ディー・エル・イー〕
マザーズ上場前の事業計画策定において、幹事会社の目標数値を満たすために、
裏ワザを考えました」とのコメントと共に、
制作の外注比率を削減し、売上16億円、利益3億円という事業計画を作成。
この計画を達成するために、売上の前倒し、費用の繰延や付け替えを実施。

 

 

〔東京貴宝〕
社長が管理する在庫は、コード番号「915」で管理。
通称「915在庫」、「社長在庫」等、呼ばれる。
この在庫については、社長が自ら起票して、自らが管理していた。
東京貴宝→社長管理会社→支援先のルートで金融支援が実施された。

 

 

〔日本ハウスホールディングス〕
資金の社外流出方法として、Xが社外の協力者であるYに依頼し、
Y関係会社にNH宛の架空の請求書を発行させ、
NH(分譲・投資マンション事業部名義の普通預金口座)から
Y関係会社に当該請求額を振り込ませた。

Yは、振り込まれた金額の一部を現金化し、この現金をXに手渡ししており、
Xは、この現金を受領することにより、NH資金の還流を受けている。

 

 

〔富士ソフトサービスビューロ〕
受託した業務に対して、同一のオペレーターが複数いることを前提として、
過大に請求書を発行していた。


fuji.jpg

 


〔日鉄鉱業〕
本来は製造原価や一般管理費として計上されるべき労務費等を
建設仮勘定に振り替えて資産計上することによって、
建設仮勘定が約8百万米ドル過大計上となり、本来の費用の計上が繰り延べられた。

 

 

〔小松ウオール工業〕
AA氏は、大阪支店長及び営業担当者の印鑑を無断で押印し、
原価の付替えのためのB社宛の注文書7通(合計950万円分、消費税別)を偽造した上で、
同注文書をB社の担当者に手渡した。

 

 

〔日本フォームサービス〕
1.
銀行と締結したコミットメントライン契約に紐づく財務制限条項が
不適切な会計を実行させる動機となっていた。


取引銀行3行との間で当座貸越契約及びコミットメントライン契約
(平成30年9月30日現在における当該契約極度額は1,300,000千円)を締結。

この契約には、財務制限条項が付されている。
(a)各年度の決算期の末日における連結の貸借対照表における純資産の部の金額を
前年同期比75パーセント以上に維持すること。
(b)各年度の決算期における連結の損益計算書に示される経常損益を
損失とならないようにすること。
(c)各年度の決算期の末日における連結の貸借対照表上の借入依存度を60パーセント以下に
維持すること。

 

2.
取締役会が社内規程に従って運営されておらず、監査役会は開催すらされていないこと、
これらの開催回数等について有価証券報告書やホームページに、
コーポレート・ガバナンス体制として事実と異なる記載されていた。

 

 

〔ホシザキ〕
未成約案件の金額を「売上」として報告する行為は「空売り」と呼ばれていた。
空売りを行う営業担当者は、売上に対する一種の確約を示したことになるので、
「男気がある」などと称賛される傾向さえあった。

ただし、空売りとして報告したものであっても、その金額は、営業担当者が
達成を確約したものとしてブロック長を通じてエリア営業部責任者まで
報告されていた。

そのため、たとえ成約を見込んでいた案件がその後破談となって当該案件による売上が
なくなったとしても、営業担当者は、上長らから、「他の案件を探して埋め合わせろ。」などと
言われて、報告どおりの売上実績を作ることを厳しく求められ、
何としてでも別の契約を取ってきて埋め合わせないといけない状況に追い込まれていた。

 

 

【ベストオブ不適切な会計に関する調査報告書】
独断と偏見に基づく、今年の一読に値する報告書は、・・・である。

 

次号に続く。

 


本内容をメールで配信しています。
お申し込みは、下記からお願いします。
アロックスメールマガジンお申し込みフォーム